主演は、ボブ・オデンカーク。映画にちょくちょく出てるようだが、印象が薄い。でも、本作では強烈で凄まじい演技。出だしは尋問シーンから。顔に傷多数でタバコに缶詰、そして猫まで登場。何なんだ、こいつはって感がホント強烈。そこからダメオヤジぶりが出てくる。でもね、朝のバス停のアーケードでぶら下がりって、普通やらないよ！
その後の展開がスリリングでいい。特にバスの中で、暴力シーンがすごすぎ。ストローの使い方に驚愕。その後のロシアンマフィア、ユリアン(アレクセイ・セレブリャコフ)の登場シーンも強烈。有名映画のオマージュらしいが、凄みがなんとも言えない。バトルシーンでの爆破仕掛けも巧妙で、楽しませてくれる。スカッとするんだよ。
でもね、年老いた父親まで参戦させちゃうのは無理があるかな。はしゃぐクリストファー・ロイドを見れたのはめっけもんだったけど。
ラストシーンも上手く進めてる。続編があるってことでいいのかな？でも前作「ハードコア」でのPOV的FPS感覚、本作でのちょっと風変わりなハードボイルドが優秀だし、ナイシュラー監督には違った面の作風を期待したくなるのだが。
