TAK44マグナム

四月は君の嘘のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

四月は君の嘘(2016年製作の映画)
3.7
君が、嘘をついた。


もうすぐ4月という事で、広瀬すず&山崎賢人という人気者コンビが主演の青春映画を観てみましたよ〜!
春に出会って、そしてまた春が来るまでの物語なので、タイトルからしてそうですが時期的にピッタリ!
と思って観たのですが、地上波でも放送されるとはつゆ知らず。
レンタルで借りたわけではないので、まぁいいか(苦笑)!

原作は少年漫画で、アニメ版も製作され、どちらも高評価されているみたいですが残念ながら未読・未見です。

あるトラウマからピアノが弾けなくなった少年と、ある秘密を抱えたヴァイオリン奏者の少女のお話です。
音楽も、そして人生も、枠にとらわれず、思ったまま自由に奏でるべきと語るピュアな青春が描かれます。


なんでしょうね、いやはやもう可愛すぎでしょう、広瀬すず!
無限大に可愛い!
撮影に使われている場所が主に湘南地域なんですけれど、見知ったところが多くて親近感わくだけでなく、「あ!あそこに広瀬すず来てたのか!マジで!!空気吸いに行くか!」ぐらいのノリになってしまうほど、とんでもなく可愛いじゃないですか!
ヤバイですね〜、鬼ヤバイ!!
基本、キャストありきで映画とか観ないタチなので、広瀬すずは好きでしたが今まで出演作を観たことなかったんですね。
でも、これからは観ていきたいと思いました!

そして、対する山崎賢人も良い演技していますね。ツンデレとかオラオラなキャラが多いかと思うんですが、こういう繊細なのもイケるじゃないですか。
「JOJO」の時も思いましたけれど、この人、少なくとも芝居に対しては真面目ですよね。
役作りを努力している感じが伝わってきますもの。
ピアノを弾く場面も問題ないと思いました。
広瀬すずのヴァイオリンと共に、ちゃんとそれっぽく見えます。

脇役の皆さんもそれぞれ良いですね。石井杏奈はルックスでいうとどうしても二番手キャラですけれど、本作では広瀬すずに負けず劣らず可愛い女子していました。

甲本雅裕や本田博太郎だけは居なくても成り立つキャラクターでしたが、「音楽は自由なもの」という事を分かりやすく伝えるために、どうしても必要だったのかな。
だったら一瞬だけでよいので、甲本雅裕が山崎賢人と言葉を交わすカットが欲しかったです。
まったくドラマに絡まないのに、必要以上に作られたキャラがセリフを吐き散らすのは、どこか座りが悪い。

それでもって、どうやら世間一般的に、あまり評判のよろしくない実写化みたいですけれど、すごく心が震わされましたよ。
広瀬すずの手紙では涙がでました。なんて切ない!

思うに、なまじ原作を知らずに観たのがプラスに働きましたね。
やはり原作に思い入れがあればあるほど、ダイジェスト版にならざるおえない2時間尺の映画は受け入れ難いものがあるのでしょう。
「ゴルゴ13」の実写映画なんて、主演がゴルゴのイメージ元となった高倉健なのに、それでもふざけんなと思いますからね。
「原作レイプ」という意見も非常に理解できます。
しかしながら、本作は確かな色々と端折ったりしているらしいですが、作りが基本的に丁寧だと思うのです。
誠実に、敬意を払って、良いものを作ろうと努力している節が見え隠れしています。
山崎賢人のポエムはあれど、人物の心情をセリフではなく動作や状況で伝えようとしているし、人物の相関図もさりげなく頭に入るように、たとえば帰宅する場面を俯瞰で撮ることによって山崎賢人と石井杏奈がお隣さんの幼地味だということをさらりと説明していたりと、クドくならないように工夫されていると思いました。
こういうティーン向けの作品の多くが、そういうちょっとした部分に手を抜いてくるのが多い中、本作の真面目なアプローチは作品の質を一段上げているかと。

・・・いないかもしれませんが(汗)

唯一、幻想の広瀬すずが消えてゆく場面はどうにもファンタジーし過ぎていて背中が痒くなりましたが、あそこは山崎賢人がもう一度
見たらもう消えていた・・・みたいな風でも良かったかなぁと勝手に思ってみました。

余計な枝葉を広げずに、主演二人のドラマに絞った内容も正解でしょう。
1クール使ったドラマで観たかったという意見にも賛成ですが、一年の間に通り過ぎていった風のような青春を切り取るなら2時間尺の映画でも全然アリだと思います。
コンパクトにまとめていて悪くないですよ。

瑞々しいキャスト陣がおりなす、たった一度の青春のキラメキが眩しかったなぁ。
物語が素晴らしいのは原作の力なのでしょう。
それでも、広瀬すず、山崎賢人、石井杏奈、中川大志たちが作品の中で生きているのが、きちんと感じられる映画でした。







・・・ともかく。
広瀬すずが超絶可愛い😍
それだけで最高じゃないですか!
本作でさえそうなのだから、評価の高い「ちはやふる」とか観たら悶絶死してしまうかもしれない!
くそう、殺る気マンマンか!
こちらは殺られる気マンマンです!
殺られてやるぜーーーっ!!