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夏の夜の夢のLeafのレビュー・感想・評価

夏の夜の夢(2014年製作の映画)
4.2
BD買ってたけど観てなかったシリーズ。
もうこれに至っては何きっかけで買ったのかすら覚えてない中の鑑賞。

シェイクスピアの喜劇"夏の夜の夢"の舞台を映像化。
・結婚間近のアセンズ公シーシアスとアマゾン国のヒッポリタ
・喧嘩中の妖精王オーベロンと女王ティターニア
・森で恋の駆け引きを繰り広げる4人の恋人たち
・結婚式の余興で演じる舞台を練習している6人の職人
彼らが一同に集まったことから巻き起こるちょっぴり群像劇的なお話。

沢山舞台作品を観ているわけではないので、偉そうなことは言えないけど、この舞台の演出がそもそもすごく面白い。布の仕事してる加減がすごいし、森の表現、マッピングなど、すごい!!
あと観てて、舞台なんだけどあんまり全景映るシーンが少なくて、撮り方ちょっと映画ぽいなと思った。観賞後調べたら、映像化に向けてわざわざわ追加で撮っていたりと狙ってやったことぽくて流石だな、と。むしろますます生でも観てみたくなった。

監督やっているジュリー・テイモアはもちろん覚えておきたいと思ったんだけど、あとはパック役をやってるキャサリン・ハンター。
忘れてたけど、この人マクベスで魔女やってた人じゃない?って思い出すくらい動き独特すぎて存在感が凄い。この人1人いるだけで画が持つ。もう多分忘れない。

あらすじ読んだ感じ、概ね原作なぞってそうだけど言葉選びとか演出はやっぱり現代的で、4人の乱痴気騒ぎは普通にめっちゃ笑ったし、そこ以外でもこういう古典作品で結構笑えたのが以外だった。

時代的な背景でめちゃくちゃな部分はあるけど、自分のこと棚上げして偉そうに喋りまくる人たちが多いことがなんとも滑稽で、ただ似てることは現実でもあるような...と思えてしまう部分は耳が痛いです。いや、笑ったけどね。

最初はなんで買ったのか覚えてすらいなかったのに、めちゃくちゃ面白くてすごく得した気分になれました。
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