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美しいとき/サマータイムのtransfilmのレビュー・感想・評価

美しいとき/サマータイム(2015年製作の映画)
2.1
今、myfrenchfilmfestival(以下、myfffと略)という、いくつかの日本未公開フランス映画がオンラインで鑑賞できると映画祭が2/15までやっているそうです。(itunesで観れます)
去年初めてこの映画祭の存在を知って、メラニーロランが監督をつとめた「Respire」が観れた。
地味だけど結構好きな映画祭です。

ただ、第一印象としては今年のmyfffのラインナップは去年と比べると微妙かもと思う。(審査員ニコラスウィンディングレフンなのに・・)去年はリュディエーヌ・サニエが出演してる映画があったり、ちょっぴりリンチ的ホラー映画もあったり、さらにメラニーロランの監督作に関してはまるでトロント映画祭とかにも出せそうな映画だったんですけど、今年はラブコメっぽい映画ばっかりだった。

で、最初にこの映画を観てしまったけど・・。

個人的には、うーん、、よくわかりませんでした 笑
キャロルも、デルフィーネ(?)(名前もう忘れたw)も、あまり理解できなかった。個人的にフェミニズムは嫌いじゃないしむしろ理解できる側のほうだと思ってたけど、この映画のキャロルに関して言えば、考え方が偏屈すぎるような気がしてしまった。
あと、自分が幻を観てたわけじゃなければ、キャロルは彼氏と「もっとしっかり考えて行動しないとね!」という感じの会話をしてた気がするけど、結局キャロルの行動に何もつながってなかったし、
デルフィーネも、序盤は積極的だったのに後半は急に保守的になったり、「ついていく」といってみたり「やっぱりやめた」といってみたり、もういったいなんなん。
自分がキャロルだったらデルフィーネを富士山の火口に突き落としてるところだわ! はっきりしやがれ!

ただ、この映画もおなじみの良い部分がありました。
フランス映画を観るたびにさんざん書いてきたことなのでくどいけど、「フランス映画って映像面で優れた作品が非常に多い」と思う。
この映画、内容自体は全然入り込めなかったが、映像はやっぱりとても良かったと思う。特にキャロルが自転車に乗って森の中を下っていくシーンはとても綺麗だったと思う。

この映画の監督作品、当然初めての鑑賞だろう。
と思ってたんですけど、「熟れた本能」というのを過去に観たことがありました。
意外と大ベテランな監督の作品でびっくりでした。
「熟れた本能」は思ってたより良かった映画という記憶があります。
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