nisui

残酷で異常のnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

残酷で異常(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

妻を殺したことを追体験により思い出させられる話。
SFだからなんでもアリではあるんだけど、「なぜ事件に至ったか」の解明方法が斬新。何度も繰り返すことで事故だと思っていた自分の殺意に気付いたり、まわりの人物に成り代わることで行動の理由を知ったり。
妻を被害者にも加害者にもしない着地点がお見事。「自殺したことを自慢に思ってる」と言われてたけど、本人としても妻を救ったという自負があるんだろうな。そこまで追い詰めたのは誰だって話なんだけど。誇るべきは成り行きとはいえドリスを救ったことでしょう。
ドリスが記憶を持ったままならば主人公があの木に来ることはわかっていたはずで、じゃあ今度はドリスが主人公を…と思わなくもないけど、自分が死んだだけのドリスと違って主人公は自分が死なないと妻があの部屋に行ってしまうという問題があるんだからやっぱり死ぬしかなかったんだ。
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