カンパッチー

ダウンサイズのカンパッチーのレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
3.3
前半の小さくなるまでの過程はとてもワクワクさせられましたが、それからが映画と同じく右肩下がりにダウンサイズしていく映画。

やっぱり自分が期待していたのは小さい人間が大きいものと対峙するミクロキッズやアントマンのような部分で何らかの施設のミスで~的なストーリーを期待していたのもあると思うんですけど、縮小とか関係なく政治的な話やノアの方舟的な世界滅亡論という理想と違う展開になっていくのもなぁ、ただマット・デイモンには不幸というか燻った表情がよく似合います。本当に主人公が主体性のない流れやすい性格なので最後の選択にはハラハラさせられましたが、よかった。

とりあえず小さくなろうが人間の本質は変わらず、どんなコミュニティにもスラム街はできてしまうというのは面白かった。
本質的な悪者が居ないのはちょっと難点ですが、ベトナム人と結ばれた翌日のクリストフ・ヴァルツの表情やその他もろもろ全てがキュートでした。つまらなくも面白い!と手放しにオススメ出来る映画でもないけど、嫌いになれない映画です。