第60回世界人権宣言に寄せて作られた、環境、人権、をテーマにした短編。ジャ・ジャンクーの故郷の山西省は中国一の炭坑の町で、600キロも離れた北京の電力を供給している。そしてそこは国連により世界トップクラスの大気汚染の町と指定されている。ジャジャンクーの代表作品の一つ『プラットホーム』(2000)や短編『十年』にも同様の巨大発電所が登場している。ススにまみれた故郷の人々を描くことで、監督は世界へ何を発信しているのだろうか。
香港返還前夜の1994年。ヤクザのボス・チョンの側近であるロクが、3年の刑期を終えて戻ってくる。チョンは新たなボスを選び組織の変革を決意するが、実はロクは潜入捜査官だった。そんななか、ロク…
>>続きを読む