真田ピロシキ

デスノート Light up the NEW worldの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

1.2
最初の実写2作は上手い具合に原作をアレンジしてLで終わらせていた。スピンオフは酷くて何故かLの捜査機関へのコネが皆無になってるし、離陸中の飛行機に乗り込む謎の逆コマンドーアクションはあるし、ナンチャンがFBIだしで散々だった。で、TVでやってたから見た完全オリジナルの続編。いやーこれも酷いドイヒー。結局原作あっての映画だったんだな。

〇〇が〇〇なんだーというどんでん返しらしきものを次々とやるのだけれどどれもこれもが後出しジャンケン。ジャンプ漫画らしい王道展開とは言えるかもしれません。いっそのこと男塾みたいに全員生きてたことにすれば良い。夜神月死亡確認(死んでない)登場人物の考えは理解不能。ちっとも有能に見えないLの後継者さん、その最後の選択絶対おかしいって。そいつ一番託しちゃいけないだろ。製作者は感動で全日本がデス泣きすると思ったのであろう死神さんの自己犠牲。そんなことをするほど深い仲には見えなかったのでシラけまくりなんですが。TV放送ではカットされた両者の交流シーンでもあったのでしょうか。実写ではただの脇役とは言え原作では愛されキャラだった松田を大して意味もなく殺す無慈悲さは原作ファンに媚びてなくて痺れない憧れない。困った時はとりあえずハッキングしてて本作の知的描写=ハッキングのようだ。役者の演技も大袈裟でこれは元の映画もそうだったけど、藤村俊二みたいないるだけで安心できるベテラン脇役が不在なので締まらない。藤原竜也の当時との変わらなさは注目。この人、10代の頃からほとんど変わらないな。

いくらでも続編を作れるような設定にしましたがこれはブランドを完全に殺したと思う。まさしくデスノートのような映画。冒頭のデスノート通り魔だけは面白かった。しかしそういう連続キル演出もNetflixのアダム・ウィンガード版が数多くユニークなので立つ瀬がない。