Hideko

ミモザの島に消えた母のHidekoのレビュー・感想・評価

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)
3.5
原題: Boomerang

真実がどれだけ厳しいものであれ、それを知りたいと思う人間の心理…。

ラスト前まではアントワーヌの真実を探る行動が非難され続け、ラストで一気にたたみかけるように明らかになる衝撃の事実。その事実の描写が少なくもう少しじっくりと時間を割いてもよかったのかな、と思います。

私は伏線が張られていたにも関わらず、幸せ(?)なことに何一つ気付かないままラストまで鑑賞。

皆さん書かれている通り、アガット役のメラニー・ロランが主役かと思わせるパッケージはどうなのかと思いました。彼女は美しく日本での知名度もそれなりに高いのでねぇ。

そんなことを考えながら本作の画像検索をしていたところ、偶然に2016年秋からTSUTAYAのある店舗で行われている「NOTジャケ借り」というなかなか興味深い試みを知りました。ジャケットなしでレビューの一部だけを読んで借りるというもの。

邦題にある「ミモザ」がどこで出てくるのか目を見張っていましたが出てきた記憶がありません。
大好きなミモザのシーンを楽しみにしていただけに少し残念。その代わりと言ってはなんですが、母と兄妹が海岸を歩く時に母が着ていたブルーのドレスが美しくて印象に残りました。ああ、フランスのバカンス感ってこれだよな、と思わせるカットでした。

最後に、原題のBoomerang。放り投げたら手元に返ってくるブーメラン。謎が解けたことの象徴か、主人公アントワーヌの娘の象徴でしょうか。。
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