5歳の息子には、その部屋と小さな天窓から見える空だけが『世界』の全てだった。
『ショート・ターム』でブリー・ラーソンを知り、この女優只者ではないと気づいた。話がかなり良かったのもあるんですけど。
で、彼女の他の作品が観たくてずっと心待ちにしてた本作『ルーム』。
いい意味で予想と違う作品だった。
以下軽くネタバレ注意⚠️
監禁、レイプによる妊娠。子育て。脱走。とかなり重くて壮絶な前半は意外と短く終わり、後半。
"部屋"の外にでた親子を襲うのは、彼女らが"部屋"にいる間にも変わり続けていた外の世界、環境、人間からの好奇な視線....
映画によくありそうな前半部だけで終わらせずに、この後半部を作ったの凄いと思う。
そしてそれがすごくよかったです。
レイプによる望まぬ妊娠で産まれたジャックだけど、母親はジャックに愛を与える。ママは強くて美しいなあ。
19歳(だっけ?)で誘拐され、外界から切り離されてしまうってすごい過酷なことですよね。外に出て自分の悲惨な運命に悩み辛くなってしまうジョイを観るのほんとに辛かった。。。
"ルーム"のカーペットが赤黒く汚れていて、このカーペットでジャックを産んだのかなあ、って思ったけど、
誰の手も借りずに1人で子供を産むなんてどれだけ大変で辛いんだろう。。。ジョイィィィイイ