あさのひかり

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのあさのひかりのレビュー・感想・評価

4.2
こういう癖のあるおばあちゃんを魅力的に描くのはもうフリアーズ監督の十八番なのかしら。名女優の名演技でとっても魅力的になるのもいつものことだし、あーこんな感じかなーとか予測つく部分もあったりするのだけど、やっぱり何度みても大好きです。ふわーって温かいもので優しく包まれてる感じがいつみてもあるのよねー、うまく表現できないけど。


まずは天使の格好のメリル・ストリープが舞台で吊るされて出てきたところで思わず「かわいい!」って言ってしまいました。この後もメリル・ストリープが終始かわいい!芸術とヒュー・グラントに恋する乙女みたい。でも、それは彼女なりに人に言えないようないろんなつらい思いをしてようやく得た生き甲斐だったり幸せだったりするのよね。

そんな恋の相手のヒュー・グラントも、なんなら専属ピアニストも、大富豪の彼女から生きる糧としてのお金を得るかわりに振り回されてる・・だけでないの面白いし、彼らもチャーミング。最後のヒュー・グラントの叫び、「え、そうなのあなたたち、そうなのね?!」って思いました。まあ、いろんな形があるしねそれって。

あと、見ちゃいけないスーツケースの中身、私、別のものを想像してたけど違ってた。でも、彼女が本当に心を開いた人しか見せてはいけないものってのは当たってた。
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