79点。主義主張が違うだけで弾圧された時代の映画人たちの実話。骨太な脚本家が時代の流れに呑まれず創作をしきっていた、とても胸熱な物語。
トランボ役のブライアン・クランストンがとても良かった。決して善人には見えないのに家族思い、天才肌だけど狂気はない、そういうキャラクターだが、奥行きが感じられる演技だった。J・グッドマンも相変わらず最高においしい役どころ。
ただ、創り続けることだけが武器だと言うのなら、『ローマの休日』をはじめ、彼の脚本には共産主義的な考えやテーマが多く内包されていたはずで、それをもっと今作内で触れて欲しかった。
