このレビューはネタバレを含みます
いやー、面白かった。
このトランボさん、脚本家として「スパルタカス」だの「ローマの休日」だの、すごい経歴を持っているので、もっと手堅い物語にまとめることもできたと思います。けど、本人のエゴとか矛盾も描いて、厚みのあるドラマになっています。
劇中劇がたくさんあって、メタなシーンが多いのも僕の好みに合ってました。カーク・ダグラス(存命中!)ほか実在の俳優、映画関係者が出てきたり、合間合間に当時の映像を挟んだりして、フィクションとの境目を曖昧にする演出も面白かったです。
重いテーマなのに、もろもろの要素で2時間たっぷり楽しめる、さすが映画大国アメリカ、やるなーって感じの名作でした。