大学を中退した工藤はひょんなことから海外の仕事の話を持ちかけられる。惰性の日々から抜け出せる機会を得た工藤だったが、偶然再会した旧友の矢野が引き起こした犯罪に巻き込まれてしまう。追っ手から逃げ回る工藤と矢野。果たして彼らは無事にこの街から発つことができるのか?モラトリアムから逃走へ。加速度的に喜劇と悲劇の間を揺れ動く、青春活劇。
生きることは、留まることと逃げることの連続。地元から逃げ、大学から逃げ、恋人からも逃げた主人公が、タイトルどおり留まることを選ぼうとする。留まるか逃げるか、それを自らの手で選びとれたらいいのだけどね…