馬が本当に生きているように見える。鉄線に絡まる場面ではとても痛そうだし、アルバートの言葉に答えるジョーイは生き生きとしている。馬を動かす人間(幕間に見せてくれるインタビューでは「パペット使い」と呼んでいた)もしっかり見えているし、明らかに作り物なのに!と驚かされた。
とてもシンプルな舞台装置だが、照明や画用紙の切れ端のような背景への投影で様々な場面を効果的に演出している。
致命傷を負って苦しむ馬を、アルバートが楽にしてあげるために殺す場面がとても辛い。
この舞台が来日公演をしてくれた折も、とても心惹かれたのだが、チケット代を惜しんで見送ってしまった。昨年、ナショナル・シアター・ライブで上映された折も、ぜひ観たかったのだが、スケジュールが合わず断念した。やっと観れてとても嬉しい。