ポスタービジュアルやタイトルからは、ジョンの数奇な運命を辿るミステリアスな物語なのかなって思って見始めたら、あれ、ジョンと少年との交差するストーリーなのかなと印象が変わり、さらに途中からは結局母と息子の関係の変化や、偏見をもつ大人(インタビュアー)の精神の変容の物語なのか?と思い始める…
色々な物語か散りばめられていて、その根底には自分とは違う(と思っている)人種への偏見と不理解の問題を投げかけるテーマが流れている、そんな映画と理解するのが良いのだろうか。
インタビュアーの態度だったり、クラスメイトのやり口だったり、母親のあからさまなイラつきだったり、現代においてはひたすらリアルに身近に転がってる感じ過ぎて、耳が痛いを通り過ぎてしんどい気持ちになる人は少なくは無いだろうな。
だからこそ、最後のダイナーでの老人の
「奪えるわけがない。それは君だけのために用意される場所だから。」というセリフがどこまでも優しく感じる。
最後の謎は私もルパート説を取りたいな。
あと、母親がロンドンに少年を迎えに行く時のBGMがスタンド・バイ・ミーなのに、どっちかと言うと成長して冒険に出てるのは母親だという、あのちょびっとひねった感じは割と好き。