九月

アントマン&ワスプの九月のレビュー・感想・評価

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
4.5
やっぱりアントマン、面白い。あのキャラクターや、散りばめられているコメディ要素が好き。インフィニティ・ウォーを観てぐったりしていたこともあり、楽しく観られた。

サノスとの戦いには不在だったアントマン。一体どこで何をしていたのかと思いきや、アベンジャーズの内戦(シビル・ウォー)でキャプテン・アメリカ側についたアントマンは、ソコヴィア協定に反した罪で逮捕され、二年間の自宅軟禁を強いられていた。
軟禁生活も残り数日となり、娘のキャシーと家の中に作った迷路で遊んだり、マジックを勉強したり、音楽や読書を楽しんだり…など、スコットの過ごし方を見ていると、引きこもりも案外悪くなさそうに思えてくる。そんな時に彼が見た量子世界を彷徨う夢がきっかけとなり、絶縁状態となってしまっていたハンク博士に連絡してみることに。
シビル・ウォーで、ドイツの空港で小さくなったり大きくなったりと大暴れしていたアントマン。あの時、ハンク博士とホープには何も相談せずに勝手にスーツを持ち出していたようで、ふたりは相当な怒りを抱えていた様子。スコットのせいで、ハンク博士とホープまで追われる立場にになっていた。

そんな彼らが再び力を合わせることになる。今回の目的は、量子世界でまだ生きているジャネット(ハンクの妻・ホープの母)を連れ戻すこと。
今回は敵の数も多く、またスコットの自宅軟禁期間中の出来事であるためアリバイ工作が必要だったりと、ハラハラする要素も盛りだくさん。

最後は、エイヴァ(ゴースト)の治療のためアントマンがひとりで量子世界へ潜り込み、初めは敵だったエイヴァにも寄り添った結末で良かった…と安堵。しかし何故かハンク、ホープ、ジャネットとの交信が途絶え、あぁ…サノスの指パッチンで世界の半分の生命が消えたあの瞬間に繋がるのか…と結局暗い気持ちになって終わった。

アベンジャーズとはまた別のところで話が進んでいて、アントマンのシリーズは単体で観ても面白いと思うけれど、この一見難解で、理解し切れない部分は聞き流しても大丈夫かな、なんて思っていた「量子世界」の設定がかなり重要になってくるとは…と唸らされる。
九月

九月