タカシ

ぼくのエリ 200歳の少女のタカシのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
『タイトル代替案「エリ 真夜中のともだち」』


スウェーデン映画というのは多分初めて観るかな。
と思って調べるとベルイマンと「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」は観てた。
スウェーデンったって夏の景色もあるだろうに本作はしっかり冬景色だった。

本作は基本的にあるひとつのジャンル映画に分類されるんだろう。
そしてそれほど目新しいストーリーではないかもしれない。
では何故これほど心を打つ作品になったのだろう。

それはスウェーデンの冬景色の中にいる、主人公ふたりの存在に他ならないだろう。

適度な、いわゆる「ジュブナイル」感が、見終わった後に不思議な感動を感じさせるような気がする。
ちょっと怖い「世界名作劇場」みたい。

また、日本の観客だけはネットでこの作品の解釈やボカシの真相を検索しないと完結しないというのもとても興味深い。

一体『あの場面』にボカシを入れるよう指示した人間、入れた人間、この邦題を付けた人間はこの作品を本当に理解していた出来ていたのだろうか?

この作品は幸運にも(?)ネットでの作品解釈や海外のボカシのない映像がすぐに知られるところとなったが、もしかしていろいろな過程で解釈が歪められた作品が過去にもあったんじゃないかと勘繰ってしまった。

NETFLIXにお試しで入って初めて観た映画作品。エンドクレジットで別作品の予告が始まったのには心底ビックリした。
NETFLIX(字幕版)にて。18.05.27
2018#055
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