肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ビースト・オブ・ノー・ネーションの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

5.0
Netflixオリジナル映画
完全に見たこと無い映画だった!
「シティ・オブ・ゴッド」のような映画が帰ってきた。国を変え、西アフリカの内戦の只中へとスケールを大幅に拡大して。
それを高画質で映像美と例えていいのか微妙だけどwそれを備えているんだからなんだかわからない微妙な気持ちになる(笑)サウンドトラックも状況に沿っていて且つ主張もしていてかなり良かった印象。

劇場で流せば批判は一定数出るのは確定しているかのようなショッキングな映像は続く。
ショッキングな少年兵の物語。

内戦中でも、慎ましいながらも家族で幸せと言える日常が一瞬にして覆され、世界が変わる。少年の目に写す世界が変わる。
生きる為には選択肢がなく、問答無用に現政府の反乱軍として非人間の活動を課す、内戦の惨さと現実。少なからずこの物語は真実な要素を多分に含んでいるようである。

主演のエイブラハム・アッター扮するアグーの表情の変遷が凄い!最初は楽しく、あくまでも純粋な悪ガキで悲劇に叩き落とされた後には悲痛と泣き叫ぶような顔。それでもその歳のわりに合った少年無垢な笑い顔を見せたりする。→そこからビーストと自覚する程に自信と殺伐とした厳しい顔つきへと…本当にこの表情の変化と演技は素晴らしかった!

反乱軍1部隊の形態も服従と犠牲も厭わない、かなりの統制のとれた独裁感と異様感が醸し出されていたが、そんな指揮官の放った言葉の遵守さもいずれは自分に返ってくる所詮1部隊に過ぎないと認識させられるワールドワイドを意識した演出も見事だった。

そして、ラストのアグーの詩的独白の決着。その余韻を暗幕が下りてからエンドロールがかかるまで間を置く演出も、視聴者に考えさせる間としての演出として見受けられる配慮もかなり良かった。