ビースト・オブ・ノー・ネーションのmajiziのレビュー・感想・評価

アフリカ内戦で少年兵となったアグーの物語。

中東やアフリカでよくみる少年兵。
洗脳されていて大人たちよりも怖いもの知らず。
そんなイメージでしたが、生き延びるために選ばざるを得なかった道は心を破壊していく。

集団による洗脳と競争。
やらなければやられる戦場の駒になっていくアグー。

それでも自分のやっている残虐さを自覚している。

「神様、僕は…」

時折入るアグーのモノローグに胸が締め付けられる。

解放されても過去は一生消えない。

全てが死んでしまったアグーの目。