冒頭クレジットからエンディングまで一貫した完成度の高さ。CGを極力用いず撮影された近未来風の画面は緊張感があって美しい。
完璧な世界に挑む完璧でない男の物語です。
まずタイトルのGATACA
これは物語の舞台となる宇宙センターの名前であると同時に遺伝子の配列になっていて驚き。
そこからのクレジットのセンス！
隅々に遺伝子の要素が散りばめられてました。
出生前診断などが普通に行われている現在ですから、
この映画のような未来もそう遠くはないのではないかと考えさせられます。
ヴィンセントという主人公の表裏一体となるのジェロームの存在がこの映画のキーでした。
互いに何を思っていたのか言葉はないものの2人の絶妙な距離感がとてもよかったです。
詩や文学のような趣があって、見終えたあとじわじわ良さが来るような作品。好き嫌いありそうですが、私はとても好きでした。
また改めて見返したら違う発見ができそうです。
