雨丘もびり

ガタカの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
2.6
弱視や心疾患を隠して宇宙に行ったら、他のクルーを危険に晒しそう。

サスペンスとしてとても面白かったし、SFニガテな私でものめりこんで観れた。ただ私はこの映画にハマれるピースを持ってない気がする。監督の問題意識と希望が、私のと違う感じ。『プリデスティネーション』の方が刺さった。

たぶん、私が感じてる生きヅラさが、産まれや身体能力のせいじゃなくって、も~っと根元的に受け継いじゃった悪因子のせいだと思ってるからかもしれない。
たかが一個人の才覚で、変えられることなんてたかが知れてるわって思い知ってるし。
悲しいぐらい今の世界に似合わない家系のドン詰まりのわりには、今日まで楽しく生きられて丸儲けじゃんあたしって思ってる。
自分じゃない誰かになろうと頑張ったけど、逆効果で無駄だったしさ。頑張った方がメイワクかけたっていうか。
だから、オバケはオバケらしくハロウィンやっとけって言われた方がすっきりするのよね。

あと、DNAを引き合いに出せばダマせそうって思ってる雰囲気もちょっと胡散臭く感じた。
寿命とか性格とか何歳で病気になるとか、タンパク質の設計図でホントにわかるのかな?
誰が育てたかとか、生活習慣とかの要因の方が、影響デカい気がするんだけど。
監督が言いたいことのために都合よくカガクテキぶってる感じがした。私はちょっとハテナ。知らんけど。

車椅子生活なのにめっちゃ階段ある家🤭。

でも、面白い映画でした。これはホント。
静かなトーンなのにバレるバレないのドキドキ感、ハイウェイ横切る時のハラハラ感、巧みな作劇でずーっと楽しかったです。