2回目の鑑賞
2023.10.31
4KUHD
とてもカラフルなルックで美しい作品。
鮮やかなオレンジの色調が作品自体に落ち着きを与え、しっとりとした時間を与えてくれる。
レトロフューチャーなオブジェクトもふんだんに登場し、舞台美術も素晴らしく抜かりない。
これが1997年製作というのも驚き。
物語のテーマ、メッセージ性などは2023年現在の方がより強く訴えかけるものがある。
科学の力だけでは測ることのできない人間の「可能性」の素晴らしさをイーサン・ホークが静かに力強く演じ、ジュード・ロウは才能がありながらその才能に押しつぶされた不遇な男をニヒルに演じている。
お互いの利害の一致だけで行動を共にする二人に、少しずつ芽生える切ない友情の物語も良かった。ユマ・サーマンから醸し出される唯一無二の美しさも忘れられない。
ザンダー・バークレーがザンダー・バークレーしてなかったのも良かった。
未見の方には一度は見てもらいたい素晴らしいSF映画。