J四郎

ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのJ四郎のレビュー・感想・評価

3.3
”ジャック・リーチャー”シリーズ第二作。
前作の邦題が「アウトロー」で、原題が「ジャック・リーチャー」
で、今作が第ニ弾ながら元の名前にしたもんだからややこしいな。

今作のリーチャーは2人の女性と行動を共にすることになる。
自由と孤独を愛するような人物なので、なんだかやりにくそうだ。
そんな状況なもんで、前とは勝手が違うんだろう。
ここは前作と対比してみると結構面白い。
そこを演じ分けてるトムさんはやはり見事ですなぁ。
それと今作ではトムがイーサン・ハントとの違いを特に意識していた模様。
前んとき、どうかな?と思ったけど、二作目ではトムのリーチャーもしっくりしてきた。

今回はターナー少佐っていう女性軍人が出てくる。
演じてるコビー・スマルダーズって、どっかで見たな?と思ったらアベンジャーズ等のマリア・ヒル役の人だった。軍人がハマり役ですな。
この少佐、劇中ではリーチャー並みにめっちゃ強いので守られるような女じゃあないです。
そいや原作のリーチャーって強い女性が好きらしいぜ。

もう一人、リーチャーの娘かも?と出てくる女の子がいる。
このコが本当に彼の娘なのか?っていうのが一応の見どころかな。

前作ではリーチャーに張り合えるような敵が居なかった。
そこで今回はハンターっていう強敵が登場します。
この男は原作に出て来ないらしく、映画を盛り上げる為に用意したらしい。
そいや「プリズンブレイク」のティーバッグ役の人も出てたな。この人って異様な存在感あるんで、もっと観たかったが。

前作と続けて観たせいか、えっらい違和感があった。
ハードボイルドで静寂の似合う前作に比べて今回は雰囲気から全く違う。
テンポが良くなり、カットなんかも今風のアクション映画って感じに。
まるでボーンシリーズみたいで特色が無くなったんでは?
これじゃあ、よくあるアクションものです。

でも逆に言えばテンポアップして観易くなってるので、気軽にアクション映画を観たい!って需要には応えてるのかな。
ココの平均スコアが前作より上なのも一般受けする作品になってるからだろうし。でも僕がフォローしている皆さんは、趣味が合うのか前の方が良かったって方が多いですね。
これはこれで悪くないけど、前作の雰囲気の方が好みでした。
J四郎

J四郎