はち

ケンとカズのはちのレビュー・感想・評価

ケンとカズ(2015年製作の映画)
4.0
ズキズキする。
無駄に血を流すような安っぽいもんじゃなくて、

本当にそこにその人がいるような、
こちら側にも痛みが伝わってくるようなズキズキ。
印象的だったのが、カズがタバコ吸うシーン。
タバコ吸ってる映像がそれまで全くなかったので、何か意味を感じた。
(思い違いだったら恥ずかしい)
まともな道を歩く事が許されないような事をしてしまったが故に、
足を引っ張ろうとするカズと、
そこからなんとかして抜け出したいケン。

この二人が隠と隠で重なり合ってさらに色濃くなっていた。
バイオレンスシーンも
映像の写し方も、

俳優さんの表情も、
全てにおいて隠し事がなく、真っ直ぐなので、すっごく苦しかった。

ケンが終始ブルースリーに見えたのは
わたしだけかもしれないけど、
少ない言葉が全て教えてくれるような演技でした。
はち

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