はち

はちどりのはちのレビュー・感想・評価

はちどり(2018年製作の映画)
4.6
私はウニが羨ましい。

みんな人は他人にどう思われるかだったり
自分の立ち位置、発言を常に計算しながら生きてて、
素直に自分の気持ちを言うことを恐れてるから本心が何かわからなくなってる。
少なくとも自分はそうだと断言できるしそんな自分がたまに嫌いになるけど、
ウニみたいに自分に素直に好きな人や好きなものに惹かれて一喜一憂する事ができればもっと豊かに生きることができると思う。

映画の本題とはズレてしまったけどこんなに常に一人の目線で物事が描かれている素晴らしい映画は観たことがないし、
なんとなく人と出会ってなんとなく仲良くして、なんとなく嫌われないようにしてる自分からしたらウニとゆう人間はまるで憧れだった。

退院した後の優しい空気、
お母さんは常に家族のためにご飯を作っていたり愛おしいと思うものにそんな目線を向けていたこと、見ていて何が起こったのか分からなかったけど、こんな秀逸で繊細な映画は見たことない。

全部のシーン好きだったけど、最後の10分で鳥肌が立つような感覚になった。

絶対みて!
はち

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