もやし畑

バジュランギおじさんと、小さな迷子のもやし畑のレビュー・感想・評価

5.0
インドで迷子になったパキスタン人の少女、シャヒーダーをバシュランギおじさんが家まで送り届けるというお話。

この映画が完成して公開されたこと自体に賞賛を送りたい。
その上インドでも大ヒットとなったことはとても喜ばしいことだ。

インドとパキスタンの仲の悪さは凄まじい。宗教的価値観の違いから戦争を繰り返し、核戦争一歩手前まで発展するほどだ。
信じる神が違うだけで起こる生活習慣の違い、価値観の違いをこの作品では垣間見ることが出来る。それによって生まれた両者の不信感も見事に描かれている。
嘘はつかない聖人のようなバシュランギおじさんでさえ、最初はイスラームを毛嫌うシーンがあるほどだ。
そんなバシュランギおじさんとシャヒーダーが相手のやり方で挨拶をするようになっていく様は本当に感動ものだ。

インドとパキスタンの歴史的な関係を知らない人は是非これをきっかけに調べてみてほしい。

他にもインド映画お約束のミュージカルシーンなど見所盛り沢山だ。なにより少女のシャヒーダーがめちゃくちゃ愛らしくて可愛らしい。こんな娘がいたら毎日幸せだろうな笑笑。
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