片腕ファルコン

SAYONARA, ELVERUM...TEAM ME I JAPANの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

SAYONARA, ELVERUM...TEAM ME I JAPAN(2012年製作の映画)
3.5
コレはですね…2013年4月5日に1日だけ吉祥寺バウスシアターで上映された またしてもboid主催の企画『爆音 北欧の夜』の2本立のうちの1本!
もう片方は『ザ・ゴースト・オブ・ピラミダ』

今作はノルウェーのバンド[チーム・ミー]のドキュメンタリー…というか実は日本人の1人の熱烈ファンとの交流を綴った物語である。

チーム・ミーの音楽はですね…北欧独特のビョークとかシガー・ロス系の神秘性をもっとポップに聴きやすくした感じと思って下さい。

なんせマイナーなのですが、何故か都内のタワレコで働く1人の女の子が熱烈なファンでノルウェー語を勉強してまでファンレターを送りまくり、それがきっかけか分かりませんが来日公演が行われ、憧れのチーム・ミーに酔いしれて涙する、と。
どっちかというと比率がチーム・ミー:女の子=3:7というまさかの女の子の方に比重がいっているというのが面白いです!!!

なかなかそんなドキュメンタリーないと思います。
好きな音楽系ドキュメンタリーの要素として、ファンのコメントや様子、熱などが含まれているかが自分の中では大事だったりします。あくまで個人的な感覚ですが。バンドの偉大さとか苦悩だけだとどうしても一方通行な感じがして映画に立体感が出ないというかなんというか…

かといってドリュー・バリモアとデートしたキモヲタが奮闘するドキュメンタリー映画『デート・ウィズ・ドリュー』のようにバリモア:キモヲタ=1:9の比率だとやりすぎで相当キツイです。

このチーム・ミーの映画の比率は絶妙に良くて、純粋にチーム・ミーの生い立ちを追うよりずっと魅力が伝わりました。

と言ってる間に今月このチーム・ミーが解散を発表したようです。
このタワレコの女の子が今どれほど絶望感に陥っているか…お察しいたします。。