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海賊とよばれた男のDKのレビュー・感想・評価

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)
3.8
一人の人生を2時間24分で表現するから、それは無理もあるのだけど、石油の将来性に着眼し、強引と言われるやり方で事業を行なってきた出光興産創始者の物語。こういう人物がきっと昔はたくさんいたんだろうね。オーナーシップを持つ経営者。本来サラリーマンと経営者の間には道場で木刀で稽古する剣士と真剣で常に戦っている剣士との間ほどの差があるというのは、出光佐三の言葉だ。
生きるか死ぬか、食うか食われるか、社員を家族としたい慕われた男の物語に、胸が熱くなる瞬間があるのは当然だろう。
海外の石油メジャーと渡り合った男の生き様はかっこいい。数年前に昭和シェル石油と合併したけど佐三の心意気が社員に残っていることはないのかもしれない。戦前から戦後にかけて松下幸之助とかこういう人が日本を作ってきたんだよなあとジーンとした。
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