いずみたつや

トマホーク ガンマンvs食人族のいずみたつやのレビュー・感想・評価

4.5
うわっ!なんだこの映画!

冒頭からいきなりのバイオレンス描写に驚かされました。
物語は静かに進むものの、突然の暴力にギョッとさせられる、何とも気が休まらない映画です。

また、冷静沈着なリーダーと、ひょうきんな右腕、冷酷なトラブルメーカー、妻を助けたい一心で周りが見えなくなる片足の男、という魅力的なキャラクター設定にも引き込まれます。

特にカート・ラッセルの右腕役のリチャード・ジェンキンスが、緊張と緩和を絶妙にコントロールしていて見事だし、マシュー・フォックスの役どころもめちゃくちゃ良くて、極悪非道かと思ったら実は馬を愛するナイスガイだったり、いざ戦闘となったら頼り甲斐があったり、これは惚れますわ。

先住民がバケモノめいた扱いになっていることに抵抗を感じなくもないですが、さすがに常軌を逸した設定なので、あくまでフィクションだと目を瞑るとして…

このいわゆる食人族たちとのラストバトルが、もうそれはそれは凄くて、久しぶりにバイオレンス描写でショックを受けました。。

しかも、それらが大仰な演出で描かれるわけではなく、極めて淡々と繰り広げられるところがまた凄まじく、うわー見れない!と思いながらも目が釘付けになりました。

最後の銃声の演出も最高にクールです。

かなり観る人を選ぶ作品だと思いますが、おもしろかった!