悠

ナチス第三の男の悠のレビュー・感想・評価

ナチス第三の男(2017年製作の映画)
3.0
ナチスシリーズ。
観ても絶対爽快な気分にはなれないので
気合を入れて観に行きました。
第三の男、ラインハルト・ハイドリヒのお話…
かと思いきや途中で視点が変わるって言う(笑)
欧州映画は私はまだまだ経験値が浅いので
展開とか楽しいです。もっと色々観ないとな~

さて、てっきりドイツ語かと思ってたのに英語でした。
残念。どうしても敵国だった国の言葉だから違和感凄いんだよね(笑)
仕方ないけどね!!

冒頭の展開が謎を極めてたんだけど
\突然のセックスシーン/
そしてモザイク!(笑)
笑いどころなのか…?冗談です。
これで、残虐なシーンも含めてR15+なのか~なんて
まぁ、これが原因?で海軍退役してSSの道を爆進するんだけど、
正直描写としては不要だったのではないかと。
軍法会議のシーンだけで良くない?
その分もうちょっとハイドリヒの内面に迫ろうよ。
「金髪の野獣」っぷりがあまり伝わらなかった…
それにしてもドイツ貴族の女性は強いな!
逞しい。
そして大戦に負けてこの辺の自尊心を徹底的に
英仏が虐めたので結果としてのナチス台頭なんだろうなって毎回思います。

途中から視点が暗殺実行犯側に移るんですが、わりと唐突だったような?
そして実行犯の方がドラマチックなので最終的に印象は
こちらのチェコ人の方が強いです。

そもそも原作を未読なのが私に問題はあるのだけど、
原作:Himmlers Hirn heiβt Heydrich
原題:THE MAN WITH THE IRON HEART
邦題:ナチス 第三の男
なので、こう…普通は主役がハイドリヒだと思うじゃん?
でもハイドリヒについてはなんかどれもインパクトが薄くて
暗殺実行犯グループの動向や心情とかの方が魅力的に見えます。
だから正直後半の方が面白いし、
ハイドリヒのやった事とか内容に関わらず
後半の方が緊張感があって良かった。
そうするとタイトルがな…って。
シンプルに「暗殺」だけでも良いくらいの。

最後にヤンとヨゼフの出会いのシーンを持ってくるのしんどい。

結果的にNO.3を殺っただけでは事態は回復どころか
悪化するんだなぁ、と。
もっともナチスはヒトラーに絶対的な力があったからだろうけど。
暗殺に成功しつつもスカッと爽快にならないのが現実…か。

第二次世界大戦の映画を観ると毎回思うし書いてると思うのですが、
日本が島国で良かったな、と。
夏は台風で守られてたのではないだろうか…
欧州の状態、チェコやポーランドを見ると本当に辛いし、
もし日本が陸続きだったらきっと同じ感じなんだろうなって思います。
悠