瑞々しすぎて泣きそうになる。
正直「あんま長くなくて、穏やかな映画みたいな〜」くらいな軽すぎる気持ちで見始めたけど、色々良過ぎて余韻がすごい。
偶然この作品を選んだ自分ぐっじょぶ!
水彩画みたいな柔らかくて優しい作画がまさに佐条と草壁の関係性のようで、見てるこっちまで穏やかな雰囲気に包まれる。
でも、明るいものだけが描かれてるんじゃなくて、それぞれの葛藤とか人間らしい感情、不安とかもちゃんと存在してるから、物語の世界の優しさとか愛おしさが際立っている気がした。
「ジャンルが違う」って側から考えるとほんとしょうもないけど、当事者になるとやっぱ気になってしまうもの。
本当は「作りもの」であるはずのそれを真実のように捉えてしまうのは結局自分でしかない。
佐条君のあのぐるぐる1人で考えて自己完結しちゃって、それを自覚してまた自己嫌悪しちゃう感じとかすごい分かる。
そんな自意識過剰な部分をぱーんっと指摘してくれるけど、それも含めて包み込んでくれる相手がいるのって本当に幸せで奇跡みたいなことだなぁ。
何より青春っていいね、こんな甘酸っぱい恋をしたい高校生活だった(完)
続きを求めるのは野暮な気もするけど、2人の未来をもっと見たい。から、原作を読む。
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学年一勉強ができる佐条とバンドに明け暮れる草壁は同じクラスではあるものの、喋ったこともない。いわゆる「ジャンル」が違う2人だった。ひょんなことから2人で合唱祭の練習をするようになり、気持ちに変化が訪れるー。