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彷徨える河のmajiziのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.5
アマゾンが舞台。1909年と1940年に著された2人の白人探検家による2つの日誌をベースに、先住民族の生き残りでシャーマンのカラマカテとのストーリー。

モノクロ映像に映し出される雄大なアマゾンの大自然。
蛇、蛇、蛇…蛇🐍苦手な人はキツイかも。
凄くアップでニョロニョロだった!

ジャガー、ゴムの木、幻覚作用のある植物、聖なる植物のヤクルナ。
言葉ではなんだか言い表せない作品でした。
過去と現在が交錯して物語は進みます。

白人の侵食によって先住民族たちの生活は一変し、キリスト教の布教も加速し混沌とした時間軸の中、ヤクルナを求めて河を渡る。

星を見上げて自然に従う人たちと、自然を支配できると思う人たち。

どちらが正しいとか、良いではなく文明の衝突という言葉もどうかと思うくらい、感性に訴えかけてくる作品でした。

西洋人の呆れるほどに傲慢で科学信仰にもうんざりするけど、物質主義で欲望にとりつかれた後戻りの出来ないすごく哀しい人たちなんだなって感じた。まあ日本人の自分も、もちろんこっち寄りなんだな…

夢や幻覚の世界にお告げを見る人たちなんだから、未体験だったり全く知らないくせにそれを全て否定するのはちょっと違うと思うし、自分たちの利益のために誰かを騙したり傷つけていい理由にはならない。

アマゾンが余りにも雄大で、人間なんて本当に小さくて儚い存在なんだと思った。

ペルーでもろに葉っぱだけ浮かべたコカ茶を飲んだことあるけど、高山病に良いんだよ〜ってニコニコして出されたので、きっと古代からの知恵なんだよね。
味は不味くも美味しくも無かった。笑

コロンビア行ってみたいな〜
犯罪の匂いしかしないところだけど(偏見)
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