ダニエル・ユイレが関わった最後の作品。

最初小島をボートで進みながら長回しで映した後で唐突に黒味になってジャン・ブリカールの声が挿入された箇所は正直ビビった。

でも途中からモノクロになりジャン・ブリカールの発言と共にリュミエール的風景が続く様は実に心地良く、40分だけでは物足りなく思えた。

それにしてもモノクロで撮られた風景の長回しってどうしてこうも魅力的なのか。

ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ監督作品。
フランスのロワール河近辺のヴェルト島の砂質採取事業の責任者だったジャン・ブリカールの対話とその風景を映した作品。

モーターボートで河を渡りながら延々と島を映す。規則正しく並んだ木々と、木々に葉の塊がまばらに付いているのが面白い。

白黒で映した河辺の風景は美しい。

ウィリアム･ルプシャンスキ･ラヴ