第一章 地獄
人類の歴史コラージュ的手法で紡がれる。疫病、戦争、ナチズム、インディアン、星条旗、映画、戦闘機、戦車、ベトナム戦争、戦争ごっこをする子供たち。あらゆる人間が争い、疲れ果て、死んでゆく。…
王国1:地獄、王国2:煉獄、王国3:天国の三部構成によって展開されるゴダールの長篇劇映画。
王国1では、ただひたすら戦争の映像が流れ、王国2ではとある女子大生のオルガ、イスラエル人ジャーナリスト 、…
あらすじ:
現代のサラエヴォに生きる女子学生・オルガと、「本の出会い」という講演に招かれた映画監督・ゴダールとの魂の交感を軸に、独自の映画手法で世界の様相が表現される。
「行動する人間は自分の行…
8月のJLG19
「巨大な破壊力を前に 今こそ革命が必要である
破壊に匹敵する創造力の革命だ
記憶を補強し 夢を明確にし イメージを実体化する」
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争の傷跡が街に残る…
今改めて見直すと本作は集大成的な作品にみえる。ゴダールの思想を本人が直接的に語るだけでなく他者が多面的に語るパートを設け、我々の根底の中にある詩について語られているだけでなく、そのパートの前に紛争の…
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