後期ゴダールにしては見やすい。戦争の傷跡が深く刻まれた町サラエヴォに住む大学生のオルガが、講師として生徒を教える映画監督ジャン=リュック・ゴダールに自作の映像作品を渡そうとする。ユダヤ人であるオルガ…
>>続きを読む75歳とは思えない瑞々しさを感じるコダール節全開の2004年監督作品。
最近のゴダール作品の中では、わかりやすい部類に入るかもしれないが、
黒沢清監督の感想と同じく、コダール作品の集大成のようでもあ…
破壊された世界へ贈る、痛切なる平和への祈り。紛争の傷跡残るサラエヴォを舞台に『神曲』に準えて描かれる嘆きと祈りの三章。ゴダール作品としてはテーマも分かりやすく、そしてその根深い洞察は現代が抱える亀裂…
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