青いむーみん

ふきげんな過去の青いむーみんのネタバレレビュー・内容・結末

ふきげんな過去(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 この映画は予告から想像するリアリティラインを忘れて観ないといけない。この世界は予想がつくことしか起こらないしつまらない。と思ってたら母親がボマーだったりワニが運河に現れたり二階から飛び降りても平気だったりする話。日常系ちょっとしたビッグフィッシュ。娘が過去で母が未来。果子は未来が見えると言ってたけどそれは予想がつくから見えているようなものという意味だったけど実際に未来を見てしまうとやっぱりワニが運河に現れる世界を選ぶのだろうなぁと思った。ということはやっぱボマーになるわけか・・・
 傘を引きずって歩いていたのが伏線になっていたのは良かったけどあそこで傘を持って未来子を目掛けて突進する感情がさっぱりわからない。あれはどういう理屈をつけてるんだろう。
 果子にボロクソに言われてたけど高良健吾はあんな糞野郎役初めてやったんじゃないか?
 この映画、監督が「わからない」と言っている。二階堂ふみも「わからない」と言っている。「何年かしたら分かるかも」とか言っている。嫌いな人はほんとに嫌いな映画だろう。こういう思い付きのシーンつなげて雰囲気だけでロジックが組み上がってないタイプの映画を毛嫌いする人は多いから。でもそんなに酷いものではなかったと思う。