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ジュラシック・ワールド 炎の王国のkaitoのレビュー・感想・評価

2.0
ネタバレ含む!!!
「ジュラシックワールド 炎の王国」
俺はジュラシックパークが好きで、大衆向けの映画として成功したひとつに真っ先にあげるのがジュラシックパーク。2015年公開のジュラシックワールドは、劣るものがあるけれど普通に楽しめた作品。で…

まず結論から言えば、この映画を好きになれませんでした。むしろ嫌いな作品です。もちろん楽しめている人が多いのは知っています。その方達のレビューもリスペクトしています。しかし、たまにはこういった否定的な意見もないと良い映画って育まれませんよね笑 なので自分が思ったことを率直に話します。

好きな点・シーンから
オーウェンとブルーのビデオ日記のシーンは個人的に好きだった。「ベイマックス」のタダシとベイマックスのビデオ日記を彷彿させるようで懐かしい気持ちになれた。
全体的に音楽も興奮を煽るようでよかった。頑張って挙げてもこれくらいかな。

嫌いな点・シーン
・音響
そこらへんに転がっているようなホラー映画って、表現力を工夫して怖がらせようとせず、ただでかい音を使って驚かせますよね。今作は3回くらいその音響があった。
映画の中の人が聞こえてないにもかかわらず、オーディエンスにしか聞こえない金管楽器みたいなでかい音。たしかにビビるけど、それは瞬間的に驚いてるだけで、本当の恐怖とは言えない。

・恐竜に恐さが全くなかった
全体的に、恐竜の恐さは皆無。この2時間の映画よりも「ジュラシックパーク」のTレックスが暴れまわる10分くらいのシーンの方が全然恐い。

・インドラプトルの表情
恐竜の出現によってめちゃくちゃになった後のオークション会場にて、悪役がインドラプトルのいる檻に入っていくシーン。悪役が目をそらした瞬間、インドラプトルは微笑む。そして目を戻すと、気絶したフリをする。で、また目をそらすと微笑む。この表情が人間味があって、動物的な本能が全く感じられなかった。本当の恐竜は、あんな表情をするだろうか。

・脚本
この映画のオチはというと…人間と恐竜が共存していく世界を作っていく。マジかよ、おい。まだ懲りねえのか。恐竜を利用して、悪事を働こうとしている人間なんて世の中にたくさんいるってことをまだ学ばないのか。陸地から離れている島に保護するならまだしも、人間との距離感がかなり近くなった状況で、捕獲するような人間が出てくるだろうって考えは猿でもできる。たしかに恐竜には夢とロマンが詰まっていて、捨て難いのは分かる。しかし、あのシーンで見殺しにするのがベストだったんじゃないのか。
自然の法則を曲げてはいけないっていうメッセージ性でこの作品を終えるのが大正解だったと思う。

感じたことは以上です。次回作作る気満々の終わり方でしたが、あまり脚本には期待せずに観に行きます。
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