このレビューはネタバレを含みます
原作ドラマがリアリティのあるスパイの描写と日常生活と諜報活動の間での苦悩などが描かれて人気を博した傑作シリーズ。
にも関わらず日本での人気というか知名度はイマイチな不遇の作品。
テレビシリーズ最後のその後、というか独立した話で、国際的テロリストの逃亡を許してしまいCIAからも圧力のかかったMI5の面々がテロリストを追いながら局内の内通者を探すというもの。
題名が似てる(?)ミッション・インポッシブルやお隣の局の007のような派手なギミックだったりスパイグッズといったものは一切登場せず、アクションも見栄えのするものはない。
と言ってしまうとつまらないのだけど、合流地点の選定方法(見通しが良く出口も複数)だったり追跡者を撹乱するための仕込みだったりはどれもリアリティがあってスリリング。
諜報員らしく「誰が善で悪か」と言ったものではなく、大義のために個を犠牲にしても国を守る、清濁併せ呑むという姿勢がスパイとしてのありかたらしくて非常に良かった。
まあ本物のスパイに会ったことないから実態は知らんけど。