クリムゾンキング

スノータウンのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

スノータウン(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オーストラリア犯罪史上最悪と言われるスノータウン連続猟奇殺人事件を映画化した本作。

母や弟たちと暮らす主人公が隣人から性的虐待を受ける。そこへやってきた母親の新しい愛人は小児性愛者同性愛者を嫌悪しるけど実際は自分の殺人衝動のために殺しているサイコ野郎だった!

非常に淡々と進む。劇的な展開や盛り上がるスコアもないし派手な流血シーンもない。
ただ「残虐描写」を求めている人にとってはどうってことない描写だけれど、日常のシーンからシームレスにいとも容易く行われるえげつない行為が映し出されるので余計にインパクトが大きい。

さっきまで何かもの食いながらテレビ見てたのにそのまま死体のあるトレーラーに移動したり、残酷な拷問(あくまで一般的な意味で)が行われている家の外で子どもたちが自転車を漕いでいるシーンなど、日常の裏側にある狂気を感じる。

犬やカンガルーも無事ではないので、人によってはかなり静神的にくる作品。