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背徳の王宮のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

背徳の王宮(2015年製作の映画)
3.2
朝鮮王朝史上前例のない暴君と言われる燕山君(キム・ガンウ)と姦臣イム・スンジェ(チュ・ジフン)とその父、それを取り巻く女達を描いたエロス韓国宮廷歴史物。

自分の母を死に追いやった勢力を粛清したのち、色欲に溺れた燕山君は1万人の美女を国中から集め"王の女"選抜を行う。
彼女達は官能の秘技を徹底教育の後、王による見極めでひとり決定される。
寵妃チャン・ノクス(チャ・ジヨン)の仕込みで芸妓チュンメ(イ・ユヨン)を送り込み、一方スンジェは独断でダニ(イム・ジヨン)を、更に特別な性技指導を与えていく、が、権力争いは激しさを増していった。

アクロバティックな寝所の3pシーンから始まり(この王様普段からこんなセックスすか?)と思いきや、彼らはモデル。
王様は絶賛スケッチ中。
暴君燕山君、絵の才能があるのか、スケベだ。

その後、国中から集めた1万人の女達に対してエロ教育が始まるのだけど、名器鑑定で合格になるとお尻にスタンプ(誉?だったかなあ)押されるわ、絞め技のために太とももスイカの挟み割り(😂)会陰締めやらのテクニック、実技と知識のエロ講座、スタイリッシュな映像にちょいちょい笑いをぶち込まれる。

最終的にチュンメとダニが残り燕山君の前で対決することになるのだけど、ゲスい王様が命令したのがレズプレイ(堕ちた方が負け)

そんなこんなでエロシーンが盛りだくさんながら、暴君の残虐ぶりも描かれており、首も血もかなり飛んでる。
鬼畜非道。
父親の側室ふたりを手で撲殺、鉄球で撲殺、不穏分子の者は毒殺、打首、吊るし首、四肢を引きちぎる、娘に父親を射殺させるとかまで😱

豪華絢爛エロ+権謀術策+王の暴政への反乱
これらで物語が展開していったけど、どれも濃過ぎてダニの真意、スンジェの恋心、チュンメの情愛、スンジェと父の連帯しているようでしていない溝、これらが筋として掴みにくくなってしまったような気がする。

最終的に一番印象に残ったのは王様の"ケツ"でした……。
あとこの時代の女性の腰巻き?下着?が褌みたいな形だったのが新たな知見。