たいてぃー

ぼくのおじさんのたいてぃーのレビュー・感想・評価

ぼくのおじさん(2016年製作の映画)
3.4
「オーバーフェンス」で圧倒された、山下監督作。この監督の裏技とも言えるグダグダ系の作品で、「モヒカン故郷に帰る」でコメディも難なくこなした、松田龍平主演。「オーバーフェンス」では、弟翔太がいい感じだったし、この兄弟、やっぱり何か持っているのか。
前半の家族のシーンがいい。寺島しのぶのコメディ映画への出演は珍しいが、これがはまっている。おじさんこと、義弟のことを嫌ってはいるのだが、どこか許している、って感じを上手く表現している。これに兄のクドカンが絡んで、ゆるーい感じが、何とも言えない。
家族での食事のシーンが良かった。寺島演じる義姉が何かの件で謝るのだが、これにおじさんが絡んだら「あんたに謝ってるんじゃないのよ」って、笑える。あと、マンガに対するこだわりや古本屋の風情何かもいい感じ 。つなぎにワイプを使っているが、これに滑稽な音をつけているのもしゃれている。
しかし、後半のハワイ編はベタ。何か、ハワイの観光案内って、感じにもなっちゃっている。真木よう子は、決して悪くはないが、今までに観たこと無いキャラで、ちょっと空回りって感じか。
戸田恵梨香の先生役が新鮮な感じでいい。本人も、こっぱずかしいとのコメントだが、ミニスカートが似合っていていい感じ。続編あるなら期待大。
続編があるなら、この家族のやり取りも、もっと観てみたい。って、続編ってあるのかなあ。