YasuhitoArai

ヒットラーの狂人のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

ヒットラーの狂人(1943年製作の映画)
3.8
ダグラス・サーク監督作品。
ナチス支配下のチェコで起きた司令官ハイドリッヒ暗殺事件及び暗殺が起きた村リディツェの住民への無差別報復を描いた作品。

戦意高揚映画。犠牲を産むよりも立ち向かうということを重視したような内容。最後のオチがすごいことになってるけど、戦意高揚的な内容になっている。
ダグラス・サークが監督しているせいか、男女のメロドラマ要素も強め。

ハイドリッヒを演じるジョン・キャラダインが魅力的。だいたい髭を生やしたキャラなのに、今作品だとツルツル。振舞い、顔つきが際立っていた。

逮捕された親父が帰還して戻ってくる状態の皮肉。
最後の燃えるキリスト像の画の陰影の具合と、村の人々を表したような象徴性が良かった。
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