綾野剛の演技が冴えまくる。柔道バカが北海道警に就職。要領が悪く、うだつが上がらなかったが、Sを使って手柄を挙げまくる。どんどんヤクザとズブズブになり、善と悪の境界が曖昧に。仲間も女もいなくなり、自分も塀の中に落ちるが、最後まで北海道警や世の中のために自分は頑張っていると信じて疑わない姿が悲しい。それなのに、北海道警はトカゲの尻尾切りで済ませてしまった。これが実話というのも闇が深い。いろんな意味で凄い作品。
〈あらすじ〉
大学時代に柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一（綾野剛）。強い正義感を持ちながらもうだつのあがらない毎日を過ごしていた彼は、裏社会に入り込んでS（スパイ）をつくれという、署内随一の敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして諸星は暴力団幹部や麻薬の運び屋などを率い、危険な捜査を続けていく。
