ちいさな泥棒

クリーブランド監禁事件 少女たちの悲鳴のちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

3.6
2013年に発覚した10年以上に及ぶ3人の女性の監禁事件。娘を探す家族や捜索隊に混ざって手伝っていたりと何かと胸くそ。何より "顔見知りの父"という立場を使って連れ去る手口にドン引き。11年間息子を希望に生き抜いた女性が本当に強くその後の荒波にも負けない姿に号泣でした。

かなり忠実だけど、ストーリー展開的に部屋を同室にしたり希望をもたせるための脚色に"演出感"があったのが少し残念だったかな。あまりにもタフすぎやしないかとか少々違和感があって…

この事件の犯人は捕まり判決が決まった2ヶ月後に死亡。死因は首吊り自殺。とてもあっけなくて死に際までセコくてズルいなと思ってたんですが、どうやらのちの捜査で、窓の鉄格子に紐をひっかけて下半身を出した状態で死んでいたらしいので、性的興奮を高めるために首を吊って自慰に耽ったがための事故だと明らかにされたんだとか。

ご愁傷様と言いたいところだけどもっと獄中で長い間苦しんでほしかったし、最期の最期まで自己中なクズ野郎だったんだなと思いました。そして多くは語られないけどこんなモンスターにしてしまった性的虐待をした親達も地獄で苦しめと思います。