道人

ONE PIECE FILM GOLDの道人のネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【2012.07.25 劇場観賞(2D)】

『ONE PIECE FILM GOLD』ゴージャスなお祭り映画でした。

今回の敵・テゾーロは「さすが五億の拳」とか、いちいち芝居がかった不敵な台詞がいい感じ(山路和弘さんの声もぴったり)。
特定のステージでこそ輝ける(無双出来る)「黄金帝」という設定もなかなか面白かったです。

 国家転覆のクーデターをぶち壊すだけでなく、他グループとの共闘とはいえ国家そのものを「陥落させる」くらいに強大化した「麦わらの一味」と互角に戦う敵…ということで、今回の巨大カジノ船という周到に準備された自分だけが輝くステージ…「自陣」でのみ一味と渡り合える…というテゾーロの設定がまず魅力的。ゴルゴルの実の能力描写も格好いいです。流体金属バトル(水銀とか…広義で言うと『ターミネーター2』もそうかも)が大好きな私には大満足でしたよ。
 いつもは食傷気味な「最後は巨大化」も、今回のは「目からビーム」「巨大化してもボクシングスタイルは貫く(ゴージャスなパンチ!)」など、見せ場が色々あってよかったなぁ。

 ストーリーは…個人的に「何事もぶち壊す」世界にとって「破壊衝動(反逆精神)を具現化したようなトリックスター」として突き抜けてしまった“麦わらの一味”に付いて行けなくなって久しいので、今回もやたらぶち壊してるなぁ、という感慨以外はないんだけど…。
 「笑い」「楽しむ事」に病的なくらいイカレてしまった、自身が一流のエンターテイナーでもある黄金帝。テゾーロはもっとじっくり見たかったキャラでした。
道人

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