とがり

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のとがりのレビュー・感想・評価

4.0
文民統制の限界と中間管理職の悲哀を感じてしまう、現代の「正しい戦争」映画。

ミサイル攻撃をするかしないか、少女の命と自爆テロの可能性を天秤にかけ、画面の向こう側で法的・軍事的・倫理的にあれこれ議論しあう姿はどこか滑稽でさえある。
そうして導き出し下された命令と正義も、結局「画面の向こう側」の正義でしかなく、悲劇と憎悪を新たに生むだけのラストはとてもやりきれない思いがする。
とがり

とがり