スプリングス

何者のスプリングスのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.2
〈/人には誰しも裏の顔がある/〉

自分は就活生でなく

Twitterもやっておらず
(時代遅れですみません...)

性格も、ストレスを溜めこみ、そのまま忘れ去るタイプの人間なので、この映画の登場人物達には共感出来ないところがありました。

しかし、それだけで済ませていい映画なのだろうか?
わからなかったで済ませてしまっていい映画なのだろうか?

声に出さなくても、周囲の人間に対して自分は勝っていると思ったことはないだろうか?
優越感を感じたことはないだろうか?
誰かが自分より先に脚光を浴びて、なんであいつなんかが...などと思ったことが、過去になかったと言えるだろうか?
いや、そんなことは絶対ない。

世の中の誰もが、優越感や嫉妬などの感情を一度は感じているはずなのである。
そんな自分を見ないように、見せないように、みんな日々を生きている。
そんな気持ちの悪い人間関係の集合体が現代社会の本性であり、そこから抜け出すためには『自分の言葉で語る』ことが大切なのだと、この映画で学んだ。