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何者のninekoのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
2.8
演出は思わせぶりだし、音楽はやたらと投入されるし、人物にはクローズアップで説明的なセリフを喋らせがちで、そういったポップな邦画にありがちな垢抜けなさにはちょっとぐったりしてくる。ただし、ラスト付近に差し込まれるメタ演出(作中の代表的なエピソードが全て舞台のセットを用いて再演される、というもの)が先述の「垢抜けなさ」=嘘くささとか芝居くささ、に一種のエクスキューズを与えていて、そこがうまくもあり、ズルくもある。それにしてもこいつらよく意見交換も喧嘩もするし深刻そうな話も他人にべらべら喋るなあ......表面的な付き合いしかしていないようにはぜんぜん見えなかった。あとあんなに本名公開アカウントでツイッターやってる奴ばっかりじゃないと思うよ普通。
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