しば

何者のしばのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
2.6
朝井リョウの小説が原作。
就職活動を通すことで、自分は「何者」なのか?と自問自答し葛藤する若者達を描いた作品です。

就活を目前に控えた5人の大学生。
主人公の拓人は他人を分析することが得意。天然な光太郎、ピュアな瑞樹、意識高い系女子の里香、他人と違うことをしたい隆良。性格バラバラな5人が「就活対策本部」を結成します。
里香の家にみんなで集まり、情報交換して就活頑張ろう!…と思いきや、生々しい人間の汚い部分が見える映画です。

SNSで理想の自分を作って、必死に「何者」になろうと足掻く若者たち。海外ボランティアでの活動をアピールして名刺を作ったりる人もいれば、大学を辞めて劇団を立ち上げて頑張ってますアピールをする人もいる。

正直、登場人物全員嫌いです。
とにかく観ていて胸がムカムカしてきます。
主人公の拓人は心の中ではみんなを見下しているのも観ているこちらが辛くなってきます。

途中でこのグループの中から内定者が出てくるのですが、これをきっかけにだんだんみんなの本性が見え始めてくるんです。すっごくムナグソ悪い。
(それが狙いなんだと思いますが。)
最後も後味の悪い終わり方です。
ヒューマンドラマ?いや、この作品はホラー映画です。
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