ポケモン愛の詰まった上質なファンメイドムービーでした。
「もし現実世界にポケモンがいたら」をうまく表現しており、キモくなりがちなリアル系3Dをなんとか現実に溶けこませていたと思います。
ピカチュウが表情豊かで顔のしわが印象的ですが、そこが逆にかわいいです。それだけでもこの映画を見る価値はあります。
(一部質感がリアルすぎて気持ちが悪いポケモンもいましたが)
ポケモンはあまり詳しくはないですが、映画の所々にポケモンがチラッと登場するだけでも「あ、知ってるやつ！」と少し興奮しました。もっと詳しい人ならさらに興奮すると思います。
話自体はよくある感じでご都合主義感は否めません。コイツが黒幕だろうなーと思っていた人がやっぱり黒幕で、こんな展開になるだろうなーと思ったらだいたい思った通りの展開で全く意外性の無い映画でした。
うまく説明できない事は全て再現ホログラムで無理やり視聴者に解説したり、過去の出来事を過剰なほどに言葉で解説しすぎたりして見せ方が下手だなぁと思うシーンが何度かありました。
街、研究所、森と一通り見せたいためか場面転換が無理やりで急すぎる感じがしました。
また、最後のミュウツーが崩壊した街を元に戻せるという設定がチートすぎて興醒めでした。
しかし、ポケモンを実写にしたらという夢を上手く映像にしているのでポケモンと共存する現実世界を見たい人にとっては十分満足できるクオリティだと思います。
